今回は、ノイズ除去機能を使って背景などのボケ味を滑らかにする方法。
キヤノンのRAW現像ソフト「DPP」を使って説明します。
DPPでは、輝度ノイズの低減機能と、色ノイズの低減機能が個別に調整できます。
ここで重要になってくるのは、輝度ノイズの低減パラメータの方です。
各パラメータの違いで、画像がどう変わるか実際に見てみましょう。
輝度ノイズ緩和レベル=0 色ノイズ緩和レベル=0
いわゆる「ノイズ除去をかけていない」状態。
↓は輝度ノイズ緩和レベル=0 色ノイズ緩和レベル=10
色ノイズだけ最大限に除去。解像感はさほど失われていません。
↓は輝度ノイズ緩和レベル=10 色ノイズ緩和レベル=10
背景のボケ味は滑らかになってますが、ピントが合ってるはずの人物まで解像感が無くなる結果に。
これらを合成して比較しやすくした画像がこれ。
右下は2枚の画像を合成して、背景は滑らかに・人物はしっかり解像させています。
基本的に↑右下のようなレタッチを行うと、背景のみが滑らかになります。
具体的には、輝度0・色10の画像の上に、輝度10・色10の画像を画像をレイヤーで重ねて
人物だけを消しゴムで消すと、下のはっきりした人物が浮かび上がってきます。
この作業を簡単にしてくれるのがノイズ除去専用ソフトで、1枚の画像から合成したような
効果のあるレタッチが可能なんです。
どのようにノイズ除去するのかを細かくパラメータで設定できるので、
背景などのボケている(空間周波数の低い)部分だけにノイズ除去を掛けて滑らかにし、
ボケていない(空間周波数の高い)箇所にはノイズ除去を掛けずに、解像感を残せます。
僕は、
「Neat Image」 という海外ソフトをフォトショップのプラグインとして使っています。
背景だけじゃなくて、女性の美肌レタッチにも使えてメチャ便利ですよ(^^)v