ご存じの方も多いと思いますが、カメラというものはシャッターを切ってから
実際に写真が撮れるまでに、ある程度の時間差(シャッターラグ)があります。
動きモノを撮る場合には、自分のカメラのシャッターラグを把握しておいて、その分早めに
シャッターを切る必要があります。でないと『その瞬間』を狙って撮る事が出来ません。
デジカメになってから、僕は↓のメトロノームソフトを使って訓練しました。
「見るメトロノーム」ソフトのダウンロードはこちら(Windows版)
このプログラムを動かしながら、コンピュータのモニタをデジタル一眼で撮るんです。
Beatは4拍子・Tempoには180と入力し、動くボールが2か3の地点の一番下に来た瞬間を撮るようにします。
シャッタースピードは1/30から始めて、走査線の縞々が出なければ、1/125程度まで速くします。
当然、少し早めにシャッターを切らないと、一番下にボールが来た時の写真は撮れません。
↓の例を見てもらえば判りますが、シャッター切るのが早すぎたらボールは左上に写り、
シャッターが遅すぎたら通り越してボールは右上に行ってしまいます。(18:00 追記)
実際に試してみると「こんなに早いタイミングでシャッター切るのか!」と、驚かれると思います。
この訓練を積んでおくと、例えばUSJのダンサーさんが「音楽に乗って踊る」動きをしている時に
リズムに合わせてビシッと止まった瞬間の写真を撮れるようになれます。
この「止まった瞬間」を狙って撮れれば、身体の線もビシッと伸びてカッコ良いですし
仮に暗くてシャッタースピードが遅くなっても、ブレの無いクッキリ写真が撮れますよ。
USJ以外でも、例えば花鳥園で飛行調教してる鳥の【翼の形】を狙えます。
↓は、調教員さんにかぶらないように、翼がVの字になる瞬間を狙った写真。
注:この調教員さんは花鳥園のWebページにも登場されてますので、顔出しOKと判断しました。
タイムラグというのは、カメラによってそれぞれ違いますので、自分の機材に合わせたタイミングを
把握しておく。これが「機材を使いこなす」という重要な撮影技術の一つになります。
自分の愛機は、しっかり使いこなしてあげましょうね(^^)v