傾き構図

女の子(ポートレート)を撮ってると、たま~に「どうしてカメラを傾けるんですか?」と聞かれます。
被写体側からなら、カメラをクルクルと傾けながら撮ってるの、丸わかりだからね。 (^^;

主に構図を安定させる為です。まれにワザと不安定にさせて緊張感を出す場合もあるけど。

テーマパークや公園でもカメラを傾けて撮ってる方はよく見かけますが、基本というか
「とりあえず最初はこうして撮れ」的なテクニックを書いておきます。

まず、人間の身体というのは「頭~肩~肘」と、台形のようになっていますよね。
これはその台形をまっすぐ置いた、いわゆる「水平(垂直)が出ている」基本構図です。
ただ基本構図だからと言って安定しているとは限りません。この作例では左右の空間が
同じ割合になってるので、イマイチどっちつかずの「座りの悪い」構図になってます。
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で、この台形の「顔とは反対側」、つまり「背中側」の斜辺を垂直に近づけるようにします。
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これが傾ける時の基本形です。音楽で言うと長調・メジャーコード・陽音階ですね。
対角線構図に近くなり、顔が上向きになって、目線の方向に空間が出来ます。
 (例によって説明のため、ちょっと大げさに傾けてます)

背中(後頭部)側をファインダーの縁に合わせる これだけを覚えておいて下さい。
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実際に四切ワイドでプリントした時の構図がこちら。上記作例ほどモロに垂直は出してません。
a0098145_2374030.jpg


パラレルホットビートは動きも衣装もより大胆なので、もっとしっかり傾けても良いかも。
たとえ顔が正面を向いていても、背中側が垂直になるように構図を傾けます。
この時は被写体のダンサーさんがそもそも傾いているので、レンズ&カメラ本体は
それほど斜めにしていません。
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基本形とは逆に傾けたのがこれ。
表情によって傾きを逆にしたのですが、受ける印象としては上記例と逆になります。
a0098145_2375786.jpg

この考え方はあくまで【基本形】なので、これを基に色々と試してみてくださいね。
ただし最初から「不安定」や「緊張感」は狙わないように。まずは基本を押さえて
それから自分の特色を出す方が、最終的には上達が速くなると思います。


~ おまけ ~

顔と身体に角度が付いている時は、身体の方を傾けて顔で水平を取るのもアリ(普通は逆)。
この作例では、傾いた身体と、逆方向に揺れてる髪の毛でバランスを取ってます。
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by judd1229 | 2011-04-15 23:00 | Comments(12)
Commented by 珍竹林 at 2011-04-15 23:35 x
なるほど〜
トリミングやフレーミングは感覚でやってる部分が結構あったけど、こういう基本を知ってるとまた結果が変わってくる気がします。
Commented by judd1229 at 2011-04-16 00:25
>珍竹林さん
この方法はあくまで人物のワンショット用ですから (^^;

例えば風景なら、構成要素の配置などに9分割法の発展版とか使って
画面を傾けずに緊張感などを演出する方法もありますし。
Commented by edogin at 2011-04-16 00:32
面白いです
自分の真っ直ぐのつもりが曲がってるのとはワケが違う(><)
でも、これをイレギュラーな被写体の動きの中から瞬時に傾けるってかなり熟練技ですよね?
素人的には後でゆっくりDPPで傾き補正した方が無難だったり!?
でも、モノにしたい技術です。
Commented by yijin-toma at 2011-04-16 05:27 x
↑つかささんが言われてるように「面白い」です^^

>自分の真っ直ぐのつもりが曲がってるのとはワケが違う(><)
全く同感です。。。(苦笑)

でもこれまた、つかささんと同感なんですが
かな~りの経験の成せる技だと感じますね♪

僕もたまに傾けて撮ることはありますが
例えば35mm固定で撮ろうと決めてる日に
撮りたいもの・・・
例えば子供の顔と、子供が手に持ってるもの
の両方を撮りたいときに対角を使わないとファインダーに収まらないときくらいですね^^;
Commented by judd1229 at 2011-04-16 07:03
>edoginさん
テーマパークのショーの場合は「イレギュラーな動き」じゃ無いんですよ (^^;
例えばラジオ体操のようなもので、次にどういう動きが来るか判ってるので
プランを立てやすいんです。

ファインダーで捉えられないほどのトリッキーな動きではありませんし、
上下左右で追いかけるよりも、かえって傾きを予測する方が楽かも。

アマチュアレスリングの試合では・・・ちょっと難しいかも知れませんね(笑)
Commented by judd1229 at 2011-04-16 07:06
>yujin-tomaさん
なんのために「今日は焦点距離35mm固定で撮ろう」と決めてるんですか?
「足を使って構図を考えるため」「距離関係を先読みして撮影位置を決めるため」
だと思うのですが・・・・・

楽をして先読みをせず、足も使わずに単に全身を入れるための構図で撮るなら、
焦点距離を固定にする意味はないかも。

じっくり動き回って考えられる風景や静物の時に、焦点距離の感覚を養うもので、
子供さんの撮影という「本番」で練習するのは、ちょっと効率が悪いですよ。
Commented by yijin-toma at 2011-04-16 08:35 x
ジャドさん、色々とアドバイスありがとうございます!

僕は「練習」と「本番」ということを、もっと考える必要があるのかなと思いました
ジャドさんが言われるように「本番で練習」していますね。。。

精進します!!!
Commented by judd1229 at 2011-04-16 09:35
>yujin-tomaさん
もちろん練習せずに本番撮影だけしてても、そのうち慣れて上手くなってきます。
ただ、それ以上に子供さんの成長は早いですよ。後悔しないためにも、とりあえず
基礎力だけは身につけておかれた方が、上達の効率が高くなると思います。
Commented by MARU at 2011-04-17 09:48 x
本当にいろいろと参考になります^^
なんとなく感覚で傾けたりすることもあるんですが・・
そういうことが頭に入ってるともう一歩向上することが出来るかもしれません。
覚えることがいっぱいでわけわからなくなってます~(笑)
Commented by tac3 at 2011-04-18 22:47 x
なるほどです~
やっぱり、撮影時にカメラ傾けるのが本当ですよね?
後からレタッチで傾けるのはじゃどうですか?
Commented by judd1229 at 2011-04-19 16:58
>MARUさん
まぁいっぺん試してみてください(笑)
本当は感覚で傾けてすべて正解ってのが理想ですけど (^^;
Commented by judd1229 at 2011-04-19 16:58
>tac3さん
最初のうちは広く撮っておいて、後から色々と調整するのも
勉強になると思いますよ。

ただ僕は「当たり画像は四切ワイドでプリント」を前提としてるので
大幅なトリミングは、出来るだけしたくないんです (^^;

四切ワイドサイズを300dpiでプリントするためには、約1200万画素の
大きさが必要ですので。
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